低線量放射線照射に対する応答(1)
低線量放射線照射による活性酸素の生成は、エネルギー代謝による生成に比べて極めて少ないが、活性酸素発生の場所またはタイミングが細胞の防御機能に対する二面的な影響をもたらす。つまり低線量では促進的に、高線量では抑制的に作用する。
Fig8 |
Antioxidant
SOD and lipid peroxide response to age and radiation of rat brain
cortex. Yamaoka K. (1991) |
図8 |
ラット脳における抗酸化酵素SODと過酸化脂質量の放射線による変化 |
Fig9 |
Low dose
induced DNA repair. Le X, et al. Science 280:1066 (1998) |
図9 |
ヒト肺がん細胞での0.25Gyの事前照射によるDNA修復機能の活性化
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細胞に0.25Gyの事前照射して4時間後に2Gy照射してチミングリコール量を測定。
Fig11 |
The antimutagenic DNA
damage-control biosystem response to high background radiation = 120%
Estimates based on data in literature. Pollycove M and Feinendegen
LE. |
図11 |
10倍の自然放射線レベルの上昇(0.1cGy/年から1cGy/年へ)による生体の防御機能の上昇(120%)とその効果
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放射線による変異は1x10/細胞/日から8x10/細胞/日だがエネルギー代謝によるものは1/細胞/日から0.8/細胞/日へと減少する。
Fig12 |
Response of antimutagenic
DNA damage-control biosystem and mutation to low-LET ionizing radiation.
Pollycove M. and Feinengeden LE. |
図12 |
低LET電離放射線の線量に対する変異生成と抗変異作用
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