去る8月27、28日の2日間にわたり、東京・都市センターホテルにて第35回(財)原子力安全研究協会の研究総合発表会が開催されました。

 特に27日は「放射線発がんリスク評価における低線量率効果研究の現状と問題点」と題し、4人の講演者の発表や、その4人に加え、計6名のパネリストと会場の参加者とのディスカッションが行われ、有意義な意見交換がなされました。

 ここでは、講演者の1人である大阪大学教授の野村氏が発表された自身の実験成果と、会場とのディスカッションの要旨をご紹介致します。

 なお、当日のプログラムは以下の通りです。

 

第35回原子力安全研究総合発表会プログラム

講 演  
  講演1 放射線生物影響の発現に於ける低線量率効果研究の現状と問題点
   佐渡 敏彦 元大分看護科学大学
  講演2 マウス実験による低線量率放射線影響の研究
   野村 大成 大阪大学大学院医学系研究科・放射線基礎医学講座教授
  講演3 マウス発がん実験における線量率効果にかかわる二つの経験
   古瀬  健 元放射線医学総合研究所
  講演4 放射線発がんの標的細胞と低線量リスクの問題点
   丹羽 太貫 京都大学放射線生物研究センター長

パネル討論

  司   会 佐渡 敏彦 元大分看護科学大学
パネリスト 野村 大成 大阪大学大学院医学系研究科・放射線基礎医学講座教授
  古瀬  健 元放射線医学総合研究所
丹羽 太貫 京都大学放射線生物研究センター長
田ノ岡 宏 元国立がんセンター
神谷 研二 広島大学原爆放射線医科学研究所長




ホームページに関するご意見・ご感想をこちらまでお寄せ下さい。
メールアドレス:rah@iips.co.jp