ラドン(Rn-222)は、アルゴンなどと同じく化学的に安定(他の元素と化学反応をしない)な気体の仲間で、ウランが放射線を放出し、他の元素に繰り返し姿を変える(放射性崩壊)過程でできるラジウムが、さらに放射性崩壊してできる元素です。

 ウランは、土やコンクリートなどに微量に含まれていますので、自然放射能であるラドンは、わたしたちが生活している環境中にごく普通に存在しています。さらに、ラドンは気体であり、また水に溶ける特性をもっていることから、隙間やひび割れから大気中にでてきたり、地下水や温泉水の中に比較的多く含まれています。

  したがって、わたしたちは呼吸したり、水を飲んだりして、毎日知らず知らずのうちにラドンを日常的に身体に取り込んでいるのです。


ホームページに関するご意見・ご感想をこちらまでお寄せ下さい。
メールアドレス:rah@iips.co.jp